精華町健康講演会で講演(高コレステロール血症について)を行いました
去る2024年10月9日午後、精華町役場で行われた「健康講演会」で講演をさせていただきました。
「高コレステロール血症:治療は必要ですか?」と題し、コレステロール管理による心血管病予防について話しました。
高コレステロール血症は健康診断で指摘される頻度も高く、治療すべきかどうか迷っている方も多いのではないかと思います。
「薬を一度始めると飲み続けなければいけないのではないか」「副作用があるのではないか」など心配なことも多いかと思います。
講演では、最近の日本人が魚をあまり食べなくなってきて、魚由来の脂肪酸(EPA)の摂取が減り、肉由来の脂肪酸(AA)が増加していることから、現在若い方の中で将来心血管病が増加するのではないか、と心配されていること、悪玉(LDL)コレステロールは低ければ低いほど心血管病発症リスクが低下すること、日本での臨床試験をもとにした心血管リスク予測スコア(吹田スコア)、などについてご紹介しました。
同じコレステロール値でも、性別や年齢、併存疾患によって治療の必要性が異なってきます。みんなが一律に薬を飲む、ということではなく、必要性の高い方に薬による管理をお勧めしています。健診結果で異常を指摘された場合、ご自身のリスクを知る上でも、まずは医師と相談されるのがよいと思います。
ご心配な方は一度ご相談ください。